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利上げ本格化(?)ローン金利の方向感を探る


ローン金利の方向・月刊住宅ローン  2007年に入り、住宅ローン金利は軒並み上昇傾向を示している。上げ幅こそ小さいものの、じわじわと上振れしてきている様子が見て取れる。日本経済が踊り場から脱却し、景気の拡大基調が鮮明になりつつあることが背景にあるのだろう。これから住宅ローンを借りる人にとっては、今後の動向が気になるところだ。そこで、想定されるシナリオをもとに、ローン金利の方向感を探ってみた。


■金融政策はゆっくりと引き締め方向(=利上げ)へ向かう
 金利が様々な要因で変動するのはご存じの通りだが、金融政策が金利に与える影響は大きく、その方向感を占う上でも日本銀行がどのような舵取りをするかが注目されていた。その矢先、2月21日の金融政策決定会合で日銀は2回目の利上げ(0.25%up)を断行。昨年7月に行なった「ゼロ金利政策」解除時の第1回目(0.25%up)と合わせ、日本の政策金利を0.5%とした。思い起こせば、政策金利が引き上げられるたびにローン金利も引き上げられただけに、今後も金融政策のゆくえがローン金利を左右することは間違いないといえる。

 となると、これから住宅ローンを組もうとする人には日銀の動きが気になるところだが、これまでの言動を振り返ると、福井総裁は利上げに意欲的であることが感じ取れる。利上げのタイミングや上げ幅は、物価や景気を冷静に分析して判断するとしているが、いずれにせよ、一定水準に達するまでは断続的に利上げしたいと考えている。

 なぜ、総裁はそこまで利上げに積極的なのだろうか?その理由はいくつかあるが、1つには諸外国との金利差が関係している。下記は主要国の政策金利を一覧にした表だ。見てのとおり、あきらかに日本の金利水準は主要国より低い。今般の為替相場が円安傾向なのも、こうした金利差が影響しているからだ。そこで、日本が金利を引き上げることによって、主要国と同レベルに近づけたい考えだ。

<主要国の政策金利>
日 本 アメリカ EC(欧州連合) イギリス オーストラリア
0.5% 5.25% 3.50% 5.25% 6.25%



■金利を引き下げることも日銀の仕事
 そしてもう1つ、金利操作に「のりしろ」を作りたいという思いもある。そもそも金融政策とは、国の景気を安定させ、持続的な経済成長を実現させるために日銀がすべき仕事(政策)のこと。政策金利を操作することもその1つなのだが、政策金利によって景気を刺激するには、金利を上げるだけではなく下げることも出来なければならない。景気が減速して金融政策を緩和したいとき、金利を低めに誘導するのも日銀の仕事だからだ。そこで、金利を引き下げるための「のりしろ」(余白)を生み出すべく、ある程度の金利水準を回復したい、つまり、金利を引き上げておきたいという考えなのだ。

 やや専門的な話になったが、いずれにしろ日銀は政策金利を高めに誘導することは間違いない。ということは、住宅ローン金利も同時に上昇する余地があるという意味だから、これからローンを借りる人は、金利上昇を折り込んだ資金計画を立てるよう心がけてほしい。

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