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ライフステージ別 資金計画の成功ポイント(シングル編)
シングル女性がマイホームを購入するのは、結婚をあきらめ1人で生きていくことを決意した証拠???……その真意は別としても、このようなフレーズを目にすることは珍しくなくなった。それだけ女性の社会的地位が向上し、また、住宅ローンが組みやすくなったことの裏返しといえる。とは言え、男女を問わず1人で長期かつ多額の「借金」を背負うには、それなりの“戦略”が必要不可欠だ。そこで、単身の男女が住宅ローンを組む際の注意点を、各種データを交えながら整理してみたい。
■シングル世帯のマイホームニーズは1割強で安定推移する
リクルートが行なった「首都圏新築マンション契約者動向調査」(2006年)によると、全契約者に占めるシングル世帯の割合は11.8%であることが分かった。過去6年間を振り返ってみても、その割合はおおよそ安定しており、おそらく今後も同程度の推移を続けるものと推測される。一過性のブームではなく、それなりの潜在的ニーズがあるということだ。
こうした背景には、日本人の未婚化・晩婚化が関係するが、おおよそ30年にもおよぶローン返済期間中には様々なリスクが付きまとう。そこで、想定される「リスクシナリオ」を事前におり込み、トラブル発生時にも慌てない返済計画(=戦略)が特にシングル世帯には求められる。
ライフステージ別の契約者割合(2006年)
シングル世帯 |
夫婦のみ |
子供あり |
シニアカップル世帯 |
その他 |
|
シングル |
シングル |
||||
6.7% |
5.1% |
36.8% |
42.8% |
1.7% |
6.8% |
シングル世帯(男女合計)の契約者割合の推移
2001年 |
2002年 |
2003年 |
2004年 |
2005年 |
2006年 |
12.7% |
12.8% |
14.2% |
14.9% |
12.7% |
11.8% |
■「予算設定」と「返済期間」をひと工夫してリスクヘッジを心がけよう
前出のリクルート調査によると、シングル世帯(男女合計)の自己資金額(平均)は1122万円。夫婦のみ世帯が1046万円、子供あり世帯が1156万円であることと比較しても、遜色(そんしょく)のない金額となっている。その内訳をみると、シングル世帯の24.2%が親からの贈与(資金援助)を受けていることから、誰もが全額を1人で工面したわけではないことが分かる。しかし、頭金を多くして借入額を少なくするのは住宅ローンの大原則。特に、女性は現実問題として長期雇用の不安もあることから、シングル世帯は出来るだけ借入れ金額を少なくすることが成功への必須条件といえるだろう。予算面(購入価格)での背伸びをせず、“身の丈”に合った価格帯のマイホームを選ぶことが重要だ。
次に、ファミリーやシニア世帯とは異なり、手に入れたマイホームに一生涯、住み続ける可能性が比較的低いのもシングル世帯の特徴だ。言い換えれば、転勤や結婚・親との同居など、賃貸あるいは売却の可能性が他の世帯より高いということだ。となれば、こうした環境の変化を見越した返済プランを組むこともシングル世帯には求められる。具体的には、「返済期間」をひと工夫するのだ。
一般的に、毎月の支払い金額を低く抑えようと、得てして最長期間での返済プランを立てる傾向が強い。もちろん、返済に窮するような事態に直面しては困るだけに、返済に「無理がない」ことは必要十分条件だ。しかし、その結果、営業マンに勧められるまま35年返済でローンを組んでしまうと、元本はなかなか減らず、売却時に担保割れ(ローン残高が売却価格を上回る)するリスクも伴う。つまり、マイホームを収益あるいは処分する際の障害となってしまうのだ。返済開始後に繰り上げ返済を多用し、元本を早期に減らす方法は有効だ。しかし、資金計画を立てる“最初”の段階から返済期間を意識し、無理のない範囲で短く組むこともシングル世帯には欠かせない返済方法となる。「返済期間を短縮する」という発想を、この機会に会得するようにしたい。
そして最後、シングル女性は女性向けのローン商品を上手に活用するのも得策だ。収入条件での緩和や保険をセットにしたローンなど、女性にやさしい商品が増えている。検討の対象に加えることは有益だ。
以上、注意点をまとめてみた。シングル世帯にはシングル世帯ならでは特性があるだけに、その特性を理解し、マイナス要素を補うようプランニングすることが成功への近道となるのだ。
(まとめ)
・なるべく多くの自己資金を用意し、借入額を少なくするのが成功への第一歩
・今後あるかもしれない結婚あるいは親との同居などの可能性を十分考慮し、居住年数(=賃貸あるいは売却時期)を加味した住宅ローンの返済期間を心がける
・特にシングル女性の場合、女性向けのローン商品を上手に活用するのも一法
・なるべく多くの自己資金を用意し、借入額を少なくするのが成功への第一歩
・今後あるかもしれない結婚あるいは親との同居などの可能性を十分考慮し、居住年数(=賃貸あるいは売却時期)を加味した住宅ローンの返済期間を心がける
・特にシングル女性の場合、女性向けのローン商品を上手に活用するのも一法
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