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ライフステージ別 資金計画の成功ポイント(ファミリー編)


ライフステージ別 資金計画の成功ポイント(ファミリー編)・月刊住宅ローン  「ライフステージ別」シリーズとして、これまで「シングル」と「DINKS」の各世帯についてアドバイスしてきた。今回はその3回目として、ファミリー世帯の資金計画について言及するが、この世帯の返済プランには何よりも“堅実性”が求められる。というのも、これまでとは違い同世帯には子供がおり、住宅ローン以外に教育費という支出が追加されるからだ。シングルあるいはDINKSでは自分中心に資金計画を立てればよかったが、ファミリー世帯ではそうはいかない。つまり、教育費との同時負担に耐えられる資金計画でなければならないのだ。そこで、どうすれば過重負担に対抗できる返済プランが立てられるのか、以下にポイントを整理する。

■大学まで“オール公立”でも、子供1人の教育費は総額900万円
  まずは、どのくらいの教育費が実際にかかるのか、調査データから平均値を紹介しよう。

(単位:円)

 

学校教育費

学校給食費

学校外活動費

総計(1年間)

公立小学校

54,515

40,798

218,848

314,161


公立中学校

132,603

36,701

299,469

468,773

私立中学校

956,233

3,100

315,435

1,274,768


公立高校

342,152

-------

174,179

516,331

私立高校

769,458

-------

265,231

1,034,689

(出所)上表いずれも文部科学省「子供の学習費調査」(平成16年度)

※ 学校外活動費:学習塾やスポーツ・レクリエーションなど
(単位:円)

 

授業料・
課外活動費など

住居費・
生活費など

総計(1年間)

自 宅

国立大学

648,200

363,900

1,012,100

公立大学

696,300

341,600

1,037,900

私立大学

1,320,600

421,200

1,741,800

下 宿
間借りなど

国立大学

624,400

1,191,100

1,815,500

公立大学

647,000

1,104,500

1,751,500

私立大学

1,311,600

1,181,200

2,492,800

(出所)独立行政法人 日本学生支援機構「学生生活調査」(平成16年度)

 見てお分かりの通り、子供の成長とともに教育費は高くなり、また、公立か私立かによっても異なってくる。どのような進路を歩ませるかは各家庭の経済状況や教育思想によるが、仮に小学1年~大学4年(自宅)までの16年間を“オール公立”で過ごしたとしても、その合計額は899万1878円となる。この金額には学校外の活動費(学習塾など)や日常生活費も含まれるため、純粋な授業料合計よりは高額な数字となるが、いずれにせよ、これだけの教育費を住宅ローンと並行して払っていかなければならないのだ。こうした事実を、まずは理解しておく必要があるだろう

■常に一定の「余裕資金」を準備しておくことが重要
 このように、ファミリー世帯は最も支出の多いライフステージとなる。それだけに、前述したように堅実性のある資金計画が欠かせなくなる。では、「堅実性」とは一体何なのだろうか? ここでいう堅実性とは、ずばり“余裕資金の確保”のことを指す。具体的には、ローン返済と同時に「貯蓄」することだ。住宅ローン同様、教育費も長期にわたり多額の出費が必要となる。そのため、“その都度”といった場当たり的な対応にならないよう、計画的な教育資金の準備が欠かせないのだ。

 一般に、マイホームを購入する準備段階としては、頭金を用意するため貯蓄に励む人は多い。ところが、入居後に返済が始まるとローンの支払いで手一杯となり、途端に貯蓄を止めてしまう家庭がある。「貯蓄するほどのゆとりがない」というのが正直なところなのかもしれないが、それでは困るのだ。逆に、貯蓄できないようなギリギリの資金計画の人は、返済プランの見直しが必要と言い換えられるだろう。

 では、どうすればローン返済と並行して貯蓄ができるのか? 具体的な対応策として、次の3点をアドバイスしたい。

1.給与天引きなどで規則的かつ強制的に貯蓄する
2.いたずらに繰り上げ返済をしない(手元に現金を残しておく)
3.柔軟性を持たせた資金計画を心がける

 月並みだが、積み立ては有効な手段だ。初めから“なかったもの”と思い、コツコツと準備していこうという発想だ。次に2番目として、いたずらに繰り上げ返済しないことも重要となる。ローン残高を減らすことは大切だが、現金を手元に残しておくことも必要だ。そして最後、3番目として住宅ローンに“柔軟性”を持たせることも提案したい。金利タイプの変更が容易に行なえるか、あるいは、返済に窮した場合に金融機関に弾力性があるかどうかなど、万が一に対する融通が利くような返済プランでなければならないのだ。

 ひと口に資金計画といっても、家族構成によってその立て方は様々だ。ファミリー世帯の特性を理解し、その特性に見合った住宅ローンを組むことが成功への近道となる。
(まとめ)
・ファミリー世帯には、「住宅取得費用」と「教育費用」が同時に重なる。つまり、最も出費がかさむライフステージなのだ。そのため、ローン返済だけに終始していてはダメで、貯蓄により日頃から予備資金を準備しておくことが重要となる。「リスク管理」の意識を忘れてはならない。


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